こんにちは。
今回は株の分析にAIを活用するようになったので、その活用事例について紹介してみたいと思います。
私のブログではおなじみのGeminiですが、最近さらに性能が良くなったように感じます。
仕事がらコーディングだけでなく、技術調査や仕様設計の壁打ち相手としても非常に優秀です。
そんなGeminiを仕事以外、特に私は株式投資を長年やっているため、Geminiに相談役になってもらって色々実験しています。
ではGeminiをどのように使っているのか、どんなことを相談しているのかについて紹介します。
最近AIを活用した投資も流行ってきているように思うので、私の事例が参考になれば幸いです。
それではよろしくお願いします。
Geminiに相談すること
決算書の解説
保有する銘柄数が増えてくると、すべての企業の決算書を読むのは膨大な労力と時間がかかります。
AI登場前はかぶたんなどのまとめサイトや某YouTuberなどの解説動画で時短してきました。
ちなみに今でもかぶたんは見てます。
Geminiもたまに嘘はつくので、自分の目で確認する意識は大切です。
例えば1/27に信越化学の決算がありました。
これについてGeminiに信越化学の決算書を分析させた結果の一部をご紹介します。

1/27で信越化学の決算が出たね。
内容確認して、明日の展開を予測しどう動くべきか提案して。

発表されたばかりの決算内容(2026年3月期 第3四半期)を精査しました。 結論から言うと、「ヘッドライン(見出し)は悪いが、中身は底打ち感がある」という内容です。
明日の株価は「売り先行で始まるかもしれないが、そこまで悲観する必要はない(押し目買いが入る)」と予想します。具体的な戦略を提案します。
1. 決算内容の要点(○と×)
【× ネガティブ材料】
- 減益決算: 経常利益は前年同期比 13.5%減(5,574億円)。
- 市場は「成長再開」を期待していただけに、「まだマイナス成長か」という失望感で、アルゴリズム取引などが「売り」で反応しやすい見出しです。
【○ ポジティブ材料(ここが重要)】
- 悪化幅が縮小している:
- 第2四半期(中間)時点では経常利益が「マイナス17.1%」でした。
- 今回(第3四半期累計)は「マイナス13.5%」までマイナス幅が縮小しています。これは直近3ヶ月(10-12月)の稼ぐ力が回復してきている証拠です。
- 進捗率は順調:
- 通期計画(7,000億円)に対して、3Q時点ですでに約80%(79.6%)まで稼いでいます。
- 通常は75%あれば合格ラインなので、会社計画を上振れて着地する可能性が高いです(上方修正余地あり)。
2. 明日の市場反応シミュレーション
- 寄り付き(9:00〜): 「減益」という文字に反応して、安く始まる(ギャップダウン)可能性があります。
- 一巡後(9:30〜): 冷静な投資家が「進捗率は良い」「最悪期は脱した(QonQで回復)」と判断し、買い戻しが入る展開が予想されます。
とても的確でわかりやすく解説してくれていると思いませんか?
次の日にどのような展開になるかのシミュレーションもかなり具体的で投資家の心理まで想定しています。
実際、1/28には-10%という暴落したのですが、次の1/29には買い戻しも入ったので、Geminiの想定はおおむね当たっていることになります。
このように、決算内容をユーザーが労力や時間をかけることなく把握し、冷静に次の市場に対応できるようになるため、これはとても強力な武器となります。
注目銘柄の影響予測
私の基本的なAIに対するスタンスは昔から変わらず一貫しているのですが、あくまで人間をサポートする立場であり続けることです。
なので銘柄もAIに自動選定はさせず、「私が注目している銘柄は〇〇だが、このニュースに対する影響はどうか?」というような質問の仕方で主導権は常に握っています。
例えば今年の年明け早々に大きな事件がありましたが、米国によるベネズエラのマドゥロ大統領の拘束です。
このニュースを受けて、原油やタンカー関連の銘柄になんらかの動きがあるのではないか気になりました。
もともと年明けの新NISAの成長枠で商船三井を買おうと思っていましたが、これは買っていいものか、もう少し動きが出てからでいいのか悩みました。
そこでGeminiに影響を分析させた結果の一部が以下です。

ベネズエラがアメリカの急襲でアドゥロ大統領が拘束された。
商船三井への影響が気になる。
原油の動きも見ながら実際の値動きを見て分析して!

結論から申し上げますと、「商船三井の株価は上昇(ポジティブ)」していますが、「原油価格は意外にも冷静(反応薄)」という興味深い展開になっています。
検索で確認された「実際の数値」と、その背景にある「市場の解釈」を速報解説します。
1. 商船三井(9104):堅調な買い(予想通り)
寄り付きから買いが先行し、前日比プラス圏で推移しています。
- 現在値: 4,743円 (前営業日比 +33円 / +0.70%) ※10:04時点
- 値動き: 始値4,740円と「窓を開けて(ギャップアップ)」上昇してスタートしました。その後も4,740円台をキープしており、売り急ぐ動きは見られません。
- 分析:
- 予想通り、地政学リスクによる「遠回りルート(トンマイル)の増加」や「特需」を期待した買いが入っています。
- ただし、爆発的な急騰ではないため、市場は「即座に戦争状態になるわけではない」と冷静にリスクを見極めている段階です。
2. WTI原油先物:急騰せず、むしろ横ばい(サプライズ)
私が当初予測した「急騰」とは異なり、原油市場は非常に落ち着いています。
- 現在値: 1バレル = 57.32ドル 近辺
- 値動き: 前日比 -0.1ドル(小幅安) で推移しており、大きなパニック買いは起きていません。
- なぜ上がらないのか?(市場の解釈):
- 「供給不安」より「米国の管理下」を意識: トランプ大統領が「政権移行完了まで米国がベネズエラを運営(管理)する」と宣言したことが大きいようです。市場はこれを「供給途絶」ではなく、「将来的に米国の管理下でベネズエラの原油増産・輸出再開が進む(供給増)」という長期的な弱気材料として捉えている可能性があります。
- 在庫の安心感: 足元の世界的な原油在庫が潤沢であることも、パニックを防いでいる要因です。
3. 今後の見通しと戦略
月曜朝の「初動」を見た限り、マーケットのテーマは「危機」から「再編」へとセットされたようです。
- 商船三井へのスタンス: 「強気継続」で良さそうです。原油価格が上がらなくても、米国の管理下でベネズエラの物流が動き出せば、機材輸送や新たな原油輸送の契約チャンス(=商船三井の出番)が早まるからです。
- 注意点: 午後の欧州市場、今夜の米国市場が開いた際、もし「現地の武装勢力による抵抗」などのバッドニュースが出れば、一転して原油急騰・株安になるリスクは残っています。
まとめ: 大混乱は起きておらず、商船三井にとっては「将来のビジネスチャンス拡大」を好感する健全な株価上昇と言えます。
引き続き、現地の治安情勢(抵抗運動の有無)に注目してください。
これもとても的確かつ冷静にまとめてくれています。
また原油価格との関連性もしっかり捉えながら分析してくれています。
もちろんあくまでGeminiなりの解釈も含んでおり、最終的に判断するのはユーザー自身です。
しかし客観的かつ一つの意見として聞いておけるため、自身の判断にも余裕と冷静さが生まれます。
似た銘柄との比較
銘柄にはセクターがあり、似たような会社があるかと思います。
例えば通信セクターの大手3社といえばNTT、KDDI、ソフトバンクなどがあります。
この中のどれを今買うべきか?
どのような違いがあり、自身のポートフォリオにはどれが最適なのか迷ったことはありませんか?
例えば私の先ほどの商船三井の例でいえば、海運セクターは商船三井、日本郵船、川崎汽船があります。
ベネズエラの件では、どの海運銘柄が良かったのでしょうか?
これもGeminiの回答を一部紹介します。

ちなみに海運3社(日本郵船、商船三井、川崎汽船)であれば、どれが割安で安定性が高いか?
ベネズエラ情勢も踏まえて回答して。

海運3社(日本郵船、商船三井、川崎汽船)は、一見同じように動きますが、中身(事業構造)は全く異なります。
ご質問の「割安」かつ「安定性が高い」という観点で選ぶなら、結論は以下の通りです。
結論:安定と割安のバランスなら「商船三井」か「日本郵船」
最も安定性が高いのは「日本郵船」、エネルギー分野に強く今回のテーマ(ベネズエラ等)で恩恵を受けつつ割安なのは「商船三井」です。川崎汽船は「安定」というより「攻め」の銘柄です。
それぞれの特徴を整理しました。
1. 日本郵船 (9101)
【特徴:王道の安定感】
- 安定性:★ No.1
- 3社の中で唯一、陸上・航空物流(郵船ロジスティクスなど)も大規模に展開する「総合物流企業」です。海運市況が悪化しても、物流部門が稼ぐため業績がブレにくい強みがあります。
- 割安度:中
- 業界最大手としての「安心プレミアム」が乗るため、極端に安く放置されることは少ないですが、PBR(株価純資産倍率)などの指標は依然として割安圏です。
- 向いている人:
- 「長期でじっくり持ちたい」「不況にも強い銘柄がいい」という方。
2. 商船三井 (9104)
【特徴:エネルギーの強者】
- 安定性:高(エネルギー契約)
- LNG船(天然ガス輸送)やオフショア(海洋事業)に非常に強く、これらは10年〜20年の長期契約が多いため、長期的には安定した収益が見込めます。不動産事業(ダイビル)も持っており、財布が複数ある強みがあります。
- 割安度:高
- 日本郵船に次ぐ規模ですが、株価指標(PER/PBR)は郵船よりさらに割安に放置されることが時々あります。
- 向いている人:
- 「今回のベネズエラ件のようなエネルギー関連ニュースでの上昇を期待したい」 かつ 「配当もしっかり欲しい」 という方。今の文脈では一番魅力的かもしれません。
3. 川崎汽船 (9107)
【特徴:一点突破のファイター】
- 安定性:低(ボラティリティ大)
- 事業を絞り込んでおり(コンテナ船や自動車船への依存度が高い)、市況が良いときは爆発的に儲かりますが、悪いときはダメージも大きいです。
- 割安度:低(株価は高め)
- 積極的な自社株買いで株価を吊り上げる経営方針のため、他の2社に比べて「割安感」は薄れています。
- 向いている人:
- 「値動きの激しさを利用して、短期で利益を出したい」という方。(※安定重視の方には不向きです)
まとめ:どれを選ぶべき?
あなたの狙い おすすめ銘柄 理由 迷ったらコレ(総合力) 日本郵船 (9101) 財務・事業ポートフォリオ共に最もバランスが良く、長期保有での安心感が段違いです。 今のニュースに乗るなら 商船三井 (9104) エネルギー輸送に強みがあり、割安感も残っています。将来の復興需要を最も取り込みやすいのはここです。 短期勝負(ハイリスク) 川崎汽船 (9107) 値動きが軽いが、今回は市場の反応が鈍いため、今は避けたほうが無難です。 アドバイス:
今の「株価が反応しきれていない」状況で、かつ「中長期の安定」を求めるなら、商船三井 (9104) が今のタイミングでは最も「割安かつ、将来の夢(エネルギー需要)がある」選択肢と言えそうです。
3社それぞれの違いを解説しながら、今回のベネズエラの件ではどれがおすすめなのかをまとめてくれています。
私も3社においては商船三井が現状割安で安定しているように判断していたため、その自信の裏付けにもなりました。
こうすることで、直感や雰囲気ではなく、ある程度合理的な裏付けのもとポートフォリオを組みやすくなります。
無料でも使えるGeminiですが、今は色んなプランが増えていて、かなり安くなってきてますね。

1200円/月からGemini proが使えるようです!初めて使う人は割引もある!
1200円でサポートしてくれるなら全然払って良いコスパだと思います。
投資系YouTuberも特定の銘柄しか紹介しないので、自分が今知りたい銘柄について瞬時に低コストでやってくれるのはAIだけですね。
まとめ
今すぐ株式投資の相談役にAIを導入しましょう!
AIを導入することで個人投資家の銘柄分析に合理性とスピード感がもたらされます。
今年も先が見通せない世界情勢が続きそうですが、大事なのはユーザーが冷静に判断して進めることです。
急に株価が上昇したからと言って安易に飛びついて高値掴みしたり、落ちるナイフを焦って触るようなことがないよう、AIがユーザーに冷静さをもたらしてくれるかもしれません。
AIという武器を使って、楽しく、冷静に効果的な資産運用を進めていきましょう!
今後もAI活用事例も紹介していこうと思います!
ここまでご覧いただきありがとうございました!
